アクセス解析とは
アクセス解析とはサイトに訪れた人のデータを分析することです。
ただ数字を見ているだけではあまり意味はなく、そこから課題を見つけたり、より良い施策を考えるためにアクセス解析の分析結果を使う、という感じです。
この「課題」はそのサイトのKPIや各個人が担当する業務のKPIによって変わります。
PVやセッション、コンバージョンなどを日々確認し、施策に役立てる、なんて感じで使います。
アクセス解析用のツールもあり、無料で使えるものから、大規模サイト向けの有料ツールまで、様々なものが存在します。
アクセス解析の主要指標
どのような指標を見るのか、というのは運営しているサイトによって違います。
サイトによって目的が違うからです。
その中でもある程度共通して見る基本的な指標があるので、それを紹介します。
PV(ページビュー)
PV(ページビュー)はページが表示された回数です。
同一ユーザーが複数回ページを表示した場合、そのまま複数回カウントされます。
ユーザーAが5回、ユーザーBが1回、ユーザーCが3回ページを表示したら、PVは9です。どんな形であれ、ページが表示された回数をそのままカウントします。
ユーザー数
ユーザー数はその名の通り、その期間内で訪れユーザーの数です。重複しません。
ユーザーAが5回、ユーザーBが1回、ユーザーCが3回ページを表示の場合、ユーザー数は3です。
ユニークユーザー数(UU)とも言います。
セッション
セッション数とはユーザーがwebサイトを閲覧開始して閲覧終了するまでを1カウントとする指標です。流入から離脱まで、という言い方もしますね。
離脱の判定はアクセス解析ツールによって異なり、さらには自分で設定することもできるので一概には言えませんが、Google Analyticsでは30分操作しなかったら離脱とされています。
直帰率
ユーザーが最初に訪れたページから、別のページに移らずにサイトから離脱することを「直帰」と言います。
全体のセッションから直帰のみのユーザーの割合を出したのが直帰率です。
Google Analyticsでは1ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値になります。
直帰率が高いページが一概に悪いわけではないですが、回遊してくれた方が良いサイトにとっては直帰率を下げる施策をうつこで目的が達成できることもあります。
離脱率
各ページに訪れた人の中で、どれぐらいの人がそのページから離脱したかを示す指標です。
Google Analyticsでの離脱率は、各ページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合となっています。
永遠にサイトに居続ける人というのは普通はいないわけで、ユーザーはどこかのページでサイトから離脱しているわけですが、それがどこなのかを確認するためのものです。
コンバージョンとなるページで100%離脱していたら最高ですが。
滞在時間
ユーザーがどれぐらいの時間サイトにとどまっていたかを示す指標です。
分量がある読み物ページなのに、すぐに離脱していた場合、理由(内容が悪いのか、集客時のキーワードが悪いのか、サイトの読み込みが遅いのか…などなど、)はわかりませんが、そのページの内容はあまり読まれていない可能性があります。まずは原因を把握する前の1つの指標として使えます。
回遊率
Webサイトに訪れたユーザーが同サイト内で別のページも見て回ることを「回遊」と言います。
ユーザーが1セッションあたりで何ページ見ているか(どれだけ別のページを見ているか)を示した割合が回遊率です。
単純ですが「PV数÷セッション数」で表します。
コンバージョン(CV)
コンバージョンとはそのサイトの成果を表します。もともとの英語のconversionは変換とか転化とかの意味です。
サイトの成果は各サイトで違うため、自分で設定することが多いです。
例えば、ECサイトの場合は「購入完了ボタン押下」や「購入完了画面の表示」などです。
資料請求完了などをコンバージョンにするなどもありますし、会員登録完了がコンバージョンになることもあるでしょう。
その時の成果を何にするかはそのサイト次第になりますが、なんにせよその成果をコンバージョンに設定します。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率はサイトにきたアクセス数に対してどれぐらいがコンバージョン(成果)まで到達したかの割合です。
アクセス数に何を採用するのかはサイトによって変わります。Google Analyticsではセッションです。
コンバージョン率は「コンバージョン / ユーザー数」になります。「CVR = CV / セッション数」ですね。パーセント表示するならばその数値に100をかけます。
セッションが325でコンバージョンが5ならばコンバージョン率は「1.53%」です。
セッションの変わりユニークユーザーでCVを測るところもあるようです。
アクセス解析ツール
現在最もポピュラーなアクセス解析ツールはGoogleが提供するGoogle Analyticsです。
他にも企業用に高価なツール(Adobe AnalyticsやRTmericsなどなど)があるが、大規模にならない限りはGoogle Analyticsで十分だったりします。
ただ、Google Analyticsにはプロパティあたりの1か月のヒット数が決められています。まあ上限があるわけです(規約によって変わるので一概には言えませんが月に1000万ヒットとかになります)。
広告効果の測定に特化したものや、SEO向けの解析ツールなど、各種様々な用途のツールがあり、企業によっては併用しているケースもあります。